DIY

テンのロードキル(礫死体)の毛皮をミョウバンでなめす

2019年3月9日16時40分

普段通らない峠越えの道で車を走らせていると黄色い物体が道路に転がっていた。すかさず止まって近寄ってみるとテンである。かなり可愛い。

ネコ目イヌ亜目イタチ科テン属。

夏は茶色だが冬毛が鮮やかな黄色となる「キテン」だ。

車に轢かれた後、鳥に突かれた様子。死んでからそんなに経っていないようで、まだ暖かい。明るいのに轢かれるなよーと思いつつも、手を合わせて冥福を祈った。

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かつてはロードキルたぬきを食べた記事なんかも書いたが、最近は拾った動物はもっぱら我が家の犬猫のご馳走にしている。普段の犬猫ご飯はクズ米とクズ野菜といりこを炊いたものなので、肉もたまには食わしてやりたい。

新聞紙で覆うようにして丁度持ち合わせていた紙袋に入れて持って帰えった。野生動物はダニがたくさんついているので注意が必要だ。

解体する

テンを解体するのは初めてだったが、この個体は脂肪があまり乗っていなかったからか全ての作業が楽だった。肉と皮の身離れもいいし、ベトベトしない。他に気づいた特徴といえば、肉はあまり臭くない。そして頭は小さい。

動物の解体を経験するほどに、たぬきの頭の大きさが際立っているのに驚く。さすがは擬死や貯め糞をするだけある。

犬猫の反応

動物を解体しているといつも犬猫が近くによってきて邪魔をするのだが、なんだか今回は人気がなかった。イノシシを解体している時なんかは猫が内臓や肉片を盗んでいったりする始末なのだが。

まあ、黒犬一匹が生のまま両手両足をバキバキ食ってはいたけれど。

そしていつものご飯にテンを入れて炊いたものも、なんだか普段ほどがっつかないし、食べ方もあまり綺麗ではなかった。

肉としてはかなり臭いが少ないと思うが、それが余計に犬の味覚に合わないのかもしれない。獣肉が苦手な白犬の一匹は随分と不味そうに米と野菜だけを選って食べていた。

毛皮をなめす

解体した時に可能な限り余分な肉と脂肪をナイフで刮ぎ落とす。この作業はなんどやっても骨が折れる。几帳面に取り除くほどに最後の出来上がりは良くなるのだが、僕は体力と相談してほどほどにするようにしている。丁度暗くなってきたのでお終いにしよう。

テンは毛皮が珍重されると言われるだけあって、毛並みは美しく柔らかい。それでいて皮もコシがあって丈夫なので脂肪をこそぎ落とす作業もやりやすかった。うさぎなんかだと柔らかすぎてすぐに穴が空いてしまうのだが、テンにはそれがない。

ウィキペディアのテンのページに以下のような記述があるのも頷ける。

キテンの毛皮は特に優れていて、最高級とされる。そのため、「テン獲りは二人で行くな」ということわざが猟師に伝わっている。高価で売れるので、一方がもう一方を殺しかねないという意味である。

一通り脂肪を取り除いたら、皮の面にミョウバンを満遍なく擦り込む。そして重ねた新聞紙で挟んでから、小さく折りたたんで10日ほど寝かせる。

犬や猫がちょっかいを出さないようなところに安置せねばならない。

この手の作業をしていると写真を撮るのが億劫になってしまうので、文字だけで失礼します。

ミョウバンと余分な脂肪を削り落とす

10日が経過したのでテンの毛皮を取り出してみる。まだ気温が低いのでカビていなくてよかった。一般的にはミョウバンと一緒に塩を擦り込むようだが、山陰の山間部の3月くらいならミョウバンだけでも大丈夫だ。

ミョウバンと取り残した余分な脂肪をナイフで削り落とす。解体時より硬くなっていて取りやすい。板に打ち付けると作業が楽だ。

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上の写真のように削ったところは白くて綺麗。全体がこんな風になるのが理想。

前回たぬきをミョウバンでなめした時は、ここでオイルを塗り込んでから乾燥、その後毛皮を伸ばす作業をしたのだが、今回は余分な脂肪を削りながら一通り毛皮を伸ばしてしまった。

乾燥

脂肪を削っていると皮が伸びてくるので、ピンと貼り直してから乾かす。

ストレッチ

乾燥終了。皮は乾くとパリパリになっているので、ここで再び力一杯伸ばす。とにかく本気で縦横斜めと全方向に引っ張る。どんなに力を入れても破れることはないし、やればやるほど柔らかくなる。

軽石やヤスリでさらに余分な脂肪を落としてやると良いのだが、面倒なのでナイフでガリガリするくらいでやめにした。

前回はここでもオイルを塗り込んだが、今回はよしとした。皮にしっとり感はないけど十分に柔らかいからまあいいや。完成。

完成と同時に再びテンを拾ったから、また犬猫に人気のないテンご飯をあげて、現在、ミョウバンで寝かせ中。。。

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百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
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