ジモティーでタダで貰った太陽熱温水器を家の裏の斜面に設置

ジモティーで無料出品されていた太陽熱温水器を手に入れたのは昨年のこと。それから雪に埋もれ、風雨にさらされ、随分と放置されていたのをやっと設置するに至った。

これまで手をつけなかったのもそれなりに理由はあって、この温水器は前所有者が使うこともなく屋根から取り外したもので、その前の家主も使っていなかったのだそうだ。そんなこともあって各パーツは見た目にも劣化しており、内部も汚れているだろうからメンテナンスを要すると考えた。しかし結局そのまま使うことにした。どうせ飲料用じゃないし。

どこに設置するかも問題であった。我が家は母屋も納屋も、使い続けるには屋根工事を必要とするレベルで、取り壊しや、大規模な改築も視野に入れている中、こんな巨大で重量のあるものを屋根に載せるのは段取り的にもおかしいし、そもそも一人で設置できそうにないくらい重い。二人いても重い。それをただでさえ足場が悪い屋根につけるのはなかなか危険な作業だ。それに我が家の屋根は瓦が不安定だからもはや自殺行為といってもいい。

これについては家の裏山に続く斜面に設置することで解決した。太陽熱温水器は蛇口から取水するに当たっては水道の水圧によって水は上昇するので特に問題はないのだが、出来上がった温水を運ぶには重力を利用するしかない。だから水を使う場所より高いところに設置しなければならない。ただ、この場所は周囲の樹木の影響で西日を上手く受けれないのが惜しい。

そもそもこの温水器設置の重い腰をついに上げるに至ったのは、我が家には風呂がなく、この夏は水シャワーを浴びて過ごしていたところ、8月に入って立秋を迎えたあたりから朝晩がずいぶん涼しくなって、水浴びどころではなくなってきたからである。山村の夏は短い。残暑なんて言葉は使えそうにない。僕が夕方のランニングを日課にしているのは、水シャワーの前に体を温めているという事情もある。ちなみに近くには良質な温泉がたくさんあるので、冬は困らない。毎日風呂に入らないといけないとも思っていないし。ただ、夏は汗だくなのでやっぱり毎日どころか、午前午後と体を流したいくらいだ。

太陽熱温水器の構造

太陽熱温水器の構造は至って単純。水道から供給される水を、太陽熱の力で温めるだけだ。

水道の水はタンク上部から貯水槽に供給される(上の写真の黒いホースから)。ここにはトイレのタンクと同じように、浮き(ロータンクボールタップ)がついていて、水位が上昇してこの白い浮きが一定の高さまで上昇すると給水弁が閉じるようになっている。

カクダイ ロータンクボールタップ 9644

タンクに供給された水は下部の集熱部へと流れ込む(写真の貯水槽の底の穴から)。このソーラーパネルのような外観の集熱部は、つづら折りの水道管を黒い金属パネルで覆った構造をしている。「黒」と「金属」は太陽熱を取り込むための重要な要素だ。その管の中を水が通過して温められる。

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水は温められると比重が軽くなって上昇する。上昇気流と同じだ。風呂で追い焚きをすると、水面に熱いお湯が集まるのもそう。こうして集熱部で温められた水が再び貯水槽に上昇してくる。

すると今度は貯水槽に溜まっている、温度の低い水が集熱部に流れ込んで行く。冷たい水は比重が大きい。熱すぎる風呂に冷水を入れると冷たい水はさほど混ざらずに底に流れ込むのと同様だ。

こうして温水器の中で勝手に循環して、貯水槽にお湯が貯められる仕組みとなっている。給湯は貯水槽の上部からされるようにできている(上の貯水槽内部の写真の左側の管から)。なんとよくできた構造だろうか。

最新のものだと夏に60度、冬に30度まで上がるそうだが、僕のは古いからどこまで精度が高いかわからないし、夕方には森に遮られて陰ってしまうから、そこまでは期待できないだろう。しかし、まあまあ晴れた日で軽く40度を超えるくらいまで温まった。

貯水槽は発泡スチロールで保温されているため、夜間もそれなりの温度を保つし、翌日太陽が顔を出せば、再び勝手に追い焚きをはじめる。

設置にあたって

最新型は知らないが、今回設置した旧型の太陽熱温水器はとにかく重かった。

貯水槽は一つ、集熱部はそれぞれ独立した二つのパネルに分かれていて、どれも一人でギリギリ運べる重さだ。家裏の斜面に運ぶのは来客に手伝ってもらったが、適当な場所を定めてそれぞれを組み上げるのは一人でやったのでなかなか難儀だった。頑張ればなんとかなる重さであるのが不幸中の幸いだ。

それぞれのパネルは冷水の取り入れ口と温水の出口が付いており、蛇腹のゴムホースで貯水槽と連結される。

蛇口からの接続には水道用の強靭な黒ホースも一緒にもらったのでこれを取り付け、給湯のホースは我が家に残置されていた普通の青いホースを同じく残置されていた塩ビのパイプを無理やり繋いで取り付けた。

集熱部の下部からは水抜きができるようになっているが、これも残置されていた蛇口を取り付けた。凍結の恐れがある時は、水を抜かねばなるまい。

水道関係の工事は素人には難しいイメージがあるかもしれないが、僕がこの家に引っ越してきてから必要に応じて水道の補修をしてきた限りにおいては、そんなに難しいことはない。ホームセンターに必要なパーツは揃っている。塩ビ管は専用の接着剤を塗布して適切なサイズ同士の管をはめ込むだけだし、蛇口などのネジ部を接続する時は専用のシームテープを巻いて締め込むだけだ。引っ越してきてから水道トラブルが多くてだいぶ慣れてしまった。

セメダイン 塩ビパイプ用A 接着剤 100g AR-066

カクダイ シールテープ 15m 9631

さて、これで温水シャワーが浴びれるようになったので、次は冬の極寒の炊事場で温水を使えるように、給湯口を分岐したりなんだりをしようと思っている。

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百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
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