あなたが誰かのアレルギー源に?『PATM(People Allergic to Me)』という疾患

なぜか周りの人がクシャミをしたり、咳き込んだり、鼻水をズルズルさせたり。

彼らは風邪なのか、はたまた花粉症なのか。いや、もしかすると彼らのクシャミなどの原因があなた自身であるかもしれないのだ。

まだ医学的には認知されていないが、このような症状を周囲に起こさせる疾患は「PATM」と呼ばれ、「People Allergic To Me」の略であり、「ある人が周囲にアレルギー反応を起こさせる」という意味である。

そんなことがあり得るのか、と僕も最初は思ったが、犬や猫などの動物アレルギーが存在することを考えると、人アレルギーがあっても不思議はないのかもしれない。

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PATMの人は皮膚から化学物質が出ている?

PATMについてはSNSなどの投稿によって個人的なストーリーが語られているものの、日本においても、また諸外国においても学術的な研究には乏しい。数少ない研究によると、PATMの疑いのある人からはそうでない人よりも皮膚ガスから大量の化学物質が出ているというのだ。

(PATMの疑いのある)男性の数値は、同居者のそれよりも大幅に高かった。シックハウス症候群の原因物質になるp-キシレンは120倍、o-,m-キシレンは106倍、エチルベンゼンは34倍、トルエンは230倍だった。しかもこの男性は、周囲の人だけでなく、自身もアレルギーのような症状を訴えているという。

なぜか自分の周囲の人が咳やクシャミ…謎の現象「PATM」とは ー ダイヤモンド・オンライン

この記事内に登場する関根嘉香教授が共著している論文が発表されているが、その抄録によると

被験者の鼻腔から「分離培地上でドブ臭い悪臭を放つ放線菌(Arthrobacter phenanthrenivorans)」や「浴室や洗面所の赤い水垢の起因真菌として知られている赤色酵母(Rhodotorula mucilaginosa)がヒトの鼻腔内から分離された」こともPATMとも関係があるのではとしている。

皮膚ガス測定および鼻腔内微生物検査に基づくPATMに関する考察

PATMの疑いのある人の周囲にいる人全てがアレルギー反応を起こすわけではないことは、ほかのアレルギーと同じである。だからこそ社会的に認められない苦しさが当事者には孕むことになろう。

しかし僕が危惧するのは周囲に対するアレルゲンとなっている人は、自覚していない人を含めると実はかなり多数なのではないかということである。

動物アレルギーや花粉症と比較してみて

僕がPATMのことを知って真っ先に思い出したのは、友人から聞いた猫アレルギーの話である。

それは猫アレルギーを持っている人でも、キャットフードではなく自炊のご飯を食べている猫にはアレルギー反応が出ないことがあるという話であった。

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「人は食べたものでできている」のなら「猫だって食べたものでできている」。ペットフードには人の食品基準ではとても使ってはいけないような質や量の添加物が入っている可能性がある。特に安価なものほど。

ならば、PATMの疑いのある人が、化学物質を皮膚から放散するように、猫や犬なども皮膚や呼気から出ているかもしれない。少なくともペットフードを食べた犬猫は独特の臭さがある。

その化学物質が犬猫のアレルゲンとなる抗原と結びついて周囲の人に悪さをしている可能性はないだろうか。杉花粉がそれ単体ではなく、排気ガスなどの大気汚染と絡み合うことで花粉症を蔓延させるように。

そのように仮定すると、悪さをしているのは、杉花粉でも猫でも、犬でも、もちろんPATMの疑いのある人でもなく、化学物質などのその他の因子にあるのではないだろうか。

現在は都心部に生まれる半数以上の子供が、そして国民の1/3がなんらかのアレルギーをもつと厚生労働省が発表する時代だ。。アレルゲンそのものが悪いのだったら、とっくの昔に問題になっているはずである。その問題の根本を是正しない限りは、解決の糸口が見えるとは思えない。

乱れた生活習慣と汚染された周辺環境

市販のペットフードと犬猫アレルギーの因果関係がいかほどかはわからないが(僕は現在犬4匹猫2匹と暮らしているけれど特に問題ないが、以前キャットフードを食べる猫と仕事で同居していた時は鼻水ズルズルだった。元鼻炎の僕の鼻水センサーは敏感である。ホコリにもよく反応するからかなり掃除したのだけど改善しなかった)、仮にそこに関連性があるとするならば、日本中の人が「人アレルギー」を引き起こしうるPATMである可能性を持っていたっておかしくない(かもしれない)。

それくらい食べ物は農薬や抗生剤や添加物だらけだし、都会の空気や水はとても美味しいものではないし、いまの時代放射能まである。

PATMの疑いのある人はさぞ苦しいことと思う。アレルギー反応を持っているだけなら自分一人の苦しみで済むが、他者に影響を及ぼしているとなると通常の社会活動が不安で仕方がないはずだ。

これはPATMであるか、そうでないかの問題ではなく、社会全体の問題であると認識すべきである。それは僕たちの健康を害しうるプラスアルファの物質が蔓延していて、確かにそれは現在の便利な(と言われている)生活をもたらしはしているが、一部の人たちを苦しめもしているということである。

いや、一部でもなんでもないのは、前述した通り、もう都市部の半分以上の子供がアレルギーなのである。

ある意味で明確な症状が出ている人は幸せで、そうでない人だって日々の「なんとなく優れない体調」に結びついている可能性は否定できない。それによる日々のクオリティーオブライフの低下や経済的損失は馬鹿にできないと僕は思っている。

そしてお国の規制基準を盲信したり他者に押し付けてはいけない。例えばシックハウス症候群を引き起こすような物質を許可している基準である。僕たちが信頼すべきは基準とか法律みたいな人(や国や企業)の都合で決めたものではなくて、科学的見地や実際の経験なんだと思う。

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百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
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