ボトルウォーターからもマイクロプラスチックが検出

Pixabayより

近年、川や海、水道水、海塩、海産物、はたまたビールや空気からまで発見されているマイクロプラスチックですが、ついにペットボトルのボトルウォーターからも見つかったとBBCが報道しています。

Plastic particles found in bottled water (BBCより)

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93%のボトルからマイクロプラスチック

ジャーナリズム団体のOrb Mediaがニューヨーク州立大学にて行った研究によると、9カ国で販売されている11のブランドの259本のボトルウォーターを調査した結果、93%からマイクロプラスチックが発見され、髪の毛の直径に相当する100ミクロン以上の粒子は1Lあたり平均10.4個混入していたとのこと。大きいものでは手で摘めるサイズのものまであったそう。

これが6.5~100ミクロン以下の粒子となると平均325個となり、ボトルによっては1万個もの粒子が検出されている一方、17本のボトルからは全く検出されませんでした。興味深いことは、同じブランドや製造ロットにおいても数の違いに大きな差が出ていたことです。

調査対象は有名ブランド

調査対象となったミネラルウォーターは、以下の5つの国際ブランドと、6つの国営ブランド。選ばれた基準となったのはその国の人口が多いことと、ミネラルウォーターの消費量が多いことです。

特に国際企業については日本でもおなじみのメーカーやブランドが名を連ねています。

国際企業ブランド:
Aquafina (Pepsico)
• Dasani (Coca-Cola)
• Evian
• Nestle Pure Life
• San Pellegrino

国営企業ブランド
• Aqua (Indonesia)
• Bisleri (India)
• Epura (Mexico)
• Gerolsteiner (Germany)
• Minalba (Brazil)
• Wahaha (China)

ミネラルウォーターに含まれているプラスチックの調査方法はナイルレッドを言われる染料を入れること。これはイギリスの科学者によって、海水のマイクロプラスチックを即座に発見する方法として開発されたそうです。

染料がプラスティック粒子に付着することで、特定の波長の光を当てると蛍光色に光ります。

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ナイルレッドはプラスチック以外の物質、例えば貝殻や藻の破片とも結びつくので、大半を占める100ミクロン以下の粒子がプラスチックだけとは限らないのですが、それらがボトルウォーターに入るほうが考えずらいとのことで、プラスチックの可能性が高いのだそうです。

研究に使うガラス製品を洗うための精製水やナイルレッドを希釈するためのアセトンからも空気から混入したとみられる少量のマイクロプラスチックが検出されており、これらは最終結果から引き算されています。

この研究は査読を受けておらず、化学論文に発表されたわけではありませんがBBCが独自に専門家に確認をとったところ、研究の精度は高く、ナイルレッドの確度も高いそうです。

プラスチックはどこからきたのか

ボトルウォータから発見された100ミクロン以上のプラスチックの大半を占めるのが54%のポリプロピレンで、その後にナイロン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、その他と続きます。

ポリプロピレンはペットボトルのキャップに使われている素材ですから、ボトルを開ける行為そのものがマイクロプラスチックを水に混入させている可能性があります。

実際、ゲロルシュタイナーのみペットボトルとガラスボトルの両方で実験されているのですが、ガラスボトルの方がマイクロプラスチックの量が少なかったそうです。しかしガラスボトルでも検出されているんですね。

2017年に行われた水道水に含まれるマイクロプラスチックの実験では、1Lあたり5.45個と、ボトルウォーターの10.4個を下回っており、検出された97%のプラスチックが繊維状だったのに対し、ボトルウォーターの場合は破片の形で入っていたそうです。

他の類似の研究結果によれば、PESTと言われるペットボトルの原料がボトルに含まれるマイクロプラスチックの大半を占めたとのことで、水をペットボトルに入れることそのものが、ボトルウォーターにマイクロプラスチックを混入させる原因の一つではないかと結論づけています。

プラスチックの今後

今の所、少量のマイクロプラスチックの摂取に関しては健康に影響はないと言われています。そのうち、年間これくらいなら摂っても大丈夫、と言われる日が来るのでしょうか。他の汚染物質のように。

ちなみにペットボトル飲料は1分間に100万本販売されて、2016年の合計は480億本。そのうちの110億がコカコーラが販売しているそうです。

残念なことにリサイクルとして集められるのは50%以下で、新しいボトルとして生まれ変わるのは僅か7%にとどまります。

プラスチック文明はこれから大きな岐路に立って行くかもしれません。

論文の全文はこちら

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百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
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