マダニに噛まれすぎて肉アレルギーになったっぽい話

どうも僕は肉アレルギーになったと自己評価している。

肉といっても、牛、豚、羊、猪、鹿などのいわゆる四つ足の肉に対してであって、鶏肉は大丈夫なのである。食べると吐き気や腹痛を引き起こし、お腹がゆるくなって時に下痢になる。

実はパートナーが一年以上前から同様の症状を患っており、インターネットで調べて見るとマダニに噛まれることで肉アレルギーになる可能性があるのだそうだ。

ムカつきと腹痛の1ヶ月

ある時、なんの因果か立て続けに2匹の猪(解体前のそのまま。しかもデカイ)をもらい、自分で解体しては人(僕と来客)と犬(3匹)と猫(2匹)で仲良く食べていた。パートナーはもちろん食べられない。

綺麗そうなところをちょちょっともらって、ほとんど犬猫に回したのだが、それでも人用が十分たくさんあったので、それを1ヶ月以上、ほぼ毎日ちょこちょこ食べていた。

するとその頃からなんだかお腹の調子が微妙に悪く、胃がなんとなくムカつくような日が続くようになった。

猪はそれまでも食べていたし、ここのところ体調を崩すことが何かと多かったから、肉のせいだとは思わなかったのだが、パートナーがすでに肉アレルギーを発症していたから、もしや自分も?と、やっと疑うことができた。

パートナーの方といえば、料理に入ったちょっとした肉の切れ端くらいで強い吐き気や腹痛を起こしてしまうのだ。もちろん猪などの獣肉に限らず、牛肉や豚肉でも同様だ。

そうして僕も肉を食べるのをやめてみたら(残ったイノシシの肉は全部犬猫にあげた)、急激に改善していき、体の調子がボトムアップされたのである。

ダニアレルギー発症の仕組み

マダニの唾液にはα-gal(アルファガル)と呼ばれる糖鎖が含まれていて、なんども刺されて皮膚から唾液成分が侵入してくることで、α-galの抗体ができる、すなわちアレルギーになってしまう可能性があるのだそうだ。

牛肉や豚肉などの四つ足の肉にはそのα-galが多く含まれているので、肉アレルギーの人がそれらを食べれば、嘔吐や下痢を引き起こしたり、深刻な場合はアナフィラキシーショックを起こしかねない。α-galはカレイの卵にも多く含まれるので注意が必要だ。

肉アレルギーは一般的に知られる即時型(反応がすぐに出る)ではなく、遅延型アレルギーであるから、原因の特定をしづらい特徴がある。一般的には肉を食べてから数時間で上記の症状が出ると言われるが、僕のパートナーは割と食べてすぐに反応がわかるといっている。

二重アレルゲンばく露仮説

アレルギーの発症には二重アレルゲンばく露仮説が近年注目を集めていると以下の記事に書いてある。

食物アレルギーはその食物を大量に食べたから発症するというものではなくて、粘膜や傷跡から原因物質が侵入することによるという説だ。

上記の記事には「茶のしずく石鹸事件」が引き合いに出されている。茶のしずく石鹸で洗顔していた人が小麦にアレルギーになってしまったのだが、それはこの石けんに加水分解小麦という人工の小麦が含まれていて、その成分が日々の洗顔によって粘膜から吸収されたことが原因であると明らかになっている。

ダニの刺し傷より侵入した原因物質(αgel)によって、その物質を含む四つ足の肉にアレルギー反応を起こす、というダニアレルギー発症の流れと同じである。

マダニに噛まれまくる暮らし

そんなにマダニに噛まれることがあるのか、っていう話なのだが、確かにコンクリートで埋め尽くされた都会に住んでいる人には無縁かもしれない。

東京に生まれ育った僕も、実はつい数年前までマダニなんて見たこともなかったし、そもそものダニの形状すらまともに認識していなかったほどだ。

長期で登山をすることも多かったからマダニの存在と危険性はそれなりに知ってはいたけれど、幸運なことにマダニの被害にあったこともなかった。

マダニと薮と犬と

しかし島根の山村で犬3匹、猫2匹に囲まれて暮らしていると、恐ろしいほどに身近な生き物であることに気づく。

犬はただでさえダニがつくが、我が家の周辺は人家もポツンポツンとしかないような場所で、集落には人間なんて1桁台しか住んでいない一方、野生動物はいくらでもいるような環境だ。薮はおろかその辺の草地にもダニは待機していて、それが犬につき、いくつかはヒトの体にたどり着く。

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冬目前だから少しは減るかと思いきや相変わらずまだまだ多い。でかくなると水で戻した小豆よりでかくなる↓。ひどい時はこれが軽く10個とか付いている。

猫にはあまりダニがつかないが、時々犬からもらうことがあるようで、それが人につく。(猫は猫でネコツメダニという超小さいやつがすごい付いてヤバイ)

もちろん草刈りのために藪に突入したり、木を切りに山に入ったりした時に直接つくこともある。

しかし犬についているダニは半端じゃない。一ヶ月持つと言われる薬も一週間効けばいい方だろうか。一時的に少し減るといったくらいが適当な気がする。ひどい時は中華料理のごま団子みたいにダニがついている(誇張ではない)

ダニは湿度の高い環境を好むのだが、山陰地方の湿気は他の地域よりワンランク上だし、それでいて僕の家は山の上で木々に囲まれているから一段とジメジメしている。

どんなに対策しても噛まれるものは噛まれる

当初は犬を家の中に入れていたが、あまりのダニの多さに犬は縁側までとした。しかしそれでは時々部屋にダニが歩いていることがあるので、土間までとしたが、結局、外犬になった。

残念ながらそれでも噛まれる。ご飯の時などはどうしても犬たちと接触するし。まあ、もちろん犬を経由せずともダニには噛まれ得るのだが。

重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)や日本紅斑熱など時に人を死に至らしめる病気(ご高齢の方は特に)を媒介するマダニに接触する可能性はやはりできる限り避けたい。(知れば知るほど怖いダニの病気だが、これ以上ここでは掘り下げない)

めちゃめちゃ気をつけても噛まれるので、長袖長ズボンはもちろん、腰からの侵入を防ぐためにつなぎを着用したりしている。

でも噛まれるときはかまれる。普通はダニに噛まれたら病院に行くことを推奨されるが、あまりに噛まれるので、自分で取るのが当たり前になっている。

ここだけの話だが(webにここだけなんてない)、男性の超恥ずかしいところを二度も噛まれてしまった。身の危険を一層感じ、命に関わる問題として、超深刻に捉えるようになった。

服もダボっとしてるより、ピチッとしたところには侵入されづらいのではと思うので、ピチッとしたビキニタイプのパンツを履くまでになった(笑)。ピチッとしてれば、服の中に入らずに、布の上を歩くだろうと思うからだ。こうやって内から外まで防御を固めないと自分の命は守れない。

肉が食べられないと困る?

個人的には肉が食べられなくても困ることはない、が、困ることもある。なんじゃそりゃ。

もともと僕は普段は肉をあまり食べない。

積極的に食べるのは野生のジビエ肉かな。それ以外は外食の時に牛や豚を食べるくらいだから、割と家庭内ベジタリアンな感じ。

乳製品も卵も別に積極的に選んで取るわけでもないから、まあまあヴィーガンだし、ちゃんとヴィーガンだったこともある。

インドに6ヶ月いた時は肉の鮮度が良くなかったから、当たり前にインドベジ生活(ミルクはOK)だったし、帰ってきてからも肉を欲しなかったから、結構ベジだった。

動物の扱い方や環境への影響のこともあり、そもそも畜産をあまり良い目で見ていないというのもある。

だから肉が食べられないと分かっても特に困らない。むしろパートナーと食べられないものが同じなので外食するときのチョイスも楽で良い。話が早い。

肉を食べないと人生損してる?

肉が食べられないと残念だろう的な意見をもらうこともあるが、これについての僕の意見はこうである。

体調が悪くなる方が残念だから、肉が食べられないのは残念ではない。

だって皆、肉を食べると美味しくて(もちろん栄養的見地も含め)幸せになるから食べるのでしょう。

でも体調が悪いことで幸せな人はいないじゃないですか。体を壊したら美味しいものも美味しく感じられないものだ。だからもう肉は眼中にすらない。

僕はエビアレルギーもあるが、それも同意見。

全く未練もないし、むしろ思考の外に追いやられすぎて、日替わりの刺身定食を頼んでも、目の前にサーブされてエビの刺身に対面するまでその存在を忘れていることが多い。

本当は刺身定食と書いてあったらエビの刺身を疑い、弁当が出るよ!と言われたら、エビフライを疑わないといけないのだけれど。

全ての飲食店にアレルギー表示やヴィーガンメニューが欲しい

大手飲食店はメニューにアレルギー表示があるが、小さい店には基本的にない。

でも僕のように食べられないものが多いと、アレルギー表示に救われることが多いので、ぜひ皆さんに導入してもらいたいと願っている。

そこに、牛とか豚とかエビとか書いてあれば、こちらで対応ができる。

またはヴィーガンメニューを一つくらい用意してもらえれば、それを選ぶこともできる。

ビュッフェは野菜料理も多いので良く活用するが、メニューには肉の文字はなくてもちょっとだけベーコンの切れ端が潜んでいたりすることもあって油断はできない。ここにも表示が欲しい。

これについてはnoteに詳しく書いたので、興味ある方は読んで見て欲しい。

ヴィーガンメニューとアレルギー表示は全ての飲食店にあったらいいなという当事者のボヤキ

というわけで、僕にとっては困らないけど困る、肉アレルギー。皆さんダニに注意しましょう。

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百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
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