移住した古民家に残された農薬を処分する

8月後半から島根の古民家に引っ越してきて片付け三昧の日々を送っている。

そんななか、やらねばやらねばと思っていた作業を遂に終わらせる事が出来て、とても清々しい思いでこの文章を書いている。

それは残置農薬の処分だ。

農薬が置き去りになっているのは古民家移住においてはよくある話だと思う。農家をやっていたお宅に住まうこととなる場合はもちろんのことだが、水田くらいは商売にせずともやっていることが多いからだ。

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古民家と残置農薬

僕が引っ越した古民家は元々農家だったこともあり、それ相応の農薬が保管されていた。

除草剤とか殺虫剤といった怖い文字がパッケージ上で踊る。

大半は米の保管庫に保存されていたので湿気にやられることもなく、各箇所で猛威を振るっている雨漏りの被害を受けることもないのは幸いだった。

それでもお古の家庭用冷蔵庫に入っていた使いかけの農薬は扉を開けるたびにすごい匂いを発していたし、一部の顆粒タイプの農薬が雨ざらしになっていたので泥と一緒に袋に詰める必要があった。

結果軽トラにこれだけの量の農薬が見つかり、後に農協に引き取りに持っていった際は「結構ありますね・・・」と言われてしまった。

本当は一つ一つ写真を撮って、こんなのがありましたと記録したかったのだが、そんな精神的余裕はなかった。ペール缶には色とりどりの農薬が、肥料袋には雨ざらしの農薬が詰めてある。

こうやって律儀に処分に持って行く人がどれだけいるのだろうか。結構田舎の人は山に投げてしまう人もいるだろうから。

もちろん投棄は禁止されているが、個人の山林に捨てられたら誰もわからない。因みに山の中に捨てられたゴミに困るのも古民家あるあるだろう。

田舎に引っ越したは良いものの残置農薬をなかなか処分に出せない人も多いことだろう。

以前僕が岡山の古民家にいたときも、大量の農薬があったのだが、袋が破れて中身が漏れ出したものが山積みになっているものだから後回し、と言うか見て見ぬ振りのようになってしまった。

そりゃそうだ、農薬の処分ほどモチベーションの上がらない作業はなかなか無い。触りたくもないし、吸い込みたくもない。どれほど危険かもわからない。

また、一般ごみで捨てられず、処分方法をリサーチしなければならないのもモチベーションが上がらない理由の一つであった。

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農薬は市町村か農協か産廃業者へ

農業工業会のHPによると

市町村やJA(農協)などで不要農薬の回収を行っている場合はそれに従い、行っていない場合は産業廃棄物処理業者に直接連絡して処分を委託して下さい。

とのことである。

僕の住んでいる行政では農協が引き取ってくれると言うことだったので、トラックに積んで直接持ち込ませていただいた。

これは市町村ごとに違うので参考までだが、僕が農薬を持ち込んだ農協では、

農薬1kgあたり処理代は400円であった。

また、ラベルが劣化して剥がれてしまった瓶入りの農薬のように、内容物のわからないものは毒物扱いとなるとのことで、そういったものは1kgあたり500円になるということであった。

この金額を安いとするか、高いとするかは意見が分かれるところだと思う。

僕の住んでいる行政では、一般ゴミは10kg40円(事業ゴミは10kg80円)だ。農薬は100倍かよとは思ったけれども一般ゴミのようには大量に出ないし、兎に角とっとと処分したかった。

しかし冷静になって計算してみると何だかんだ100kg弱はあったから、1kg400円だと4万円と言うことになる。実際の金額は農協の方で計算してから後日請求とのことだったのでまだわからないのだが。

僕の場合は移住者向けの家のゴミ処理助成金でまかなえるから良いが、それでも助成金額には上限があり、大量に残置されたその他一般ゴミの処理費用のことも頭に入れないといけない。

自治体によっては一般ゴミも農薬も無料で引き取ってくるところもあるようだ。全員に押し並べて無料とするとゴミの排出そのものを削減しようと言う努力が減じる懸念があるが、少なくとも移住者向けにはそういったサービスがあると嬉しい。なんせ家も立地も気に入ったけど残置物が多いという理由で移住に踏み切れないケースは多いはずだからだ。

しかし全てを総括した上で農薬が我が家からなくなったのは爽快だ。これだけで住み心地が違う。大袈裟ではない。実際納屋から農薬臭が少しづつだが消えていっている。まあ、片付けの過程でまだ少しは出てきそうな気もするが。

農協に持ち込んだ農薬は、書類手続きの間に職員の方が運び出してくれたのだが、最後にありがとうございました!と挨拶をすると、完全に疲れ果てて力が抜けてしまっている様子だった。憔悴しきっていた。

そのようなものを扱っていると言うことをよく存じているのだろう。それは農家だってよく理解している。流通用に栽培した野菜は食べず、別個に自家用の畑を無農薬で作っている人だっているくらいだから。

兎にも角にも、処分すべき農薬が適切に処分されることを願ってやまない。そしてこの記事がその一助となれば幸いである。

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百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
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