DIY

いつか瓦屋根を自分で葺けるように瓦の解体手順を記録しておく

島根に引っ越してきてからすでに一年が経過しているが、やっとのことで雨漏りの酷い2階建納屋の屋根の葺き替えに着手し始めることとなった。丸ごと解体するとか、2階を取り除いて1階のみにするかなど色々思案したのだが、作業場は広いに越したことはないだろうということで、屋根をそっくり葺き替えることにした。

写真奥の建物が納屋で、手前にあるのは「渡り廊下」と呼んでいる建物。この渡り廊下が母屋と納屋を繋いでいるのだが、屋根の構造が複雑になると施工が大変だし、雨漏りのリスクも一気に上がるので、これは壊すことに。長い目で見たときにメンテナンスが容易な構造にしておきたい。

と言っても作業は一人なのでちょっとづつしか進まない。渡り廊下と納屋の屋根の接続部を壊して、渡り廊下の2階フロアから納屋の屋根にハシゴをかけて、まずは納屋の屋根を工事する予定。その間渡り廊下はうまいこと雨対策をしないといけない。

下の写真は納屋の屋根から渡り廊下に向かって撮った接続部。向こうに見えるのは母屋。この接続部分の納屋の屋根は垂木が切断されているので軒に合わせて延長しなければならない。それにしてもこの赤黒のモザイク屋根はかっこいい。

さて、それでは瓦屋根の解体手順を記録していこうと思うが、その前に履いている靴の紹介を。これは丸五の屋根専用防滑シューズ「屋根やくん2」。

防滑(ぼうかつ)という言葉があることに目から鱗だし、ちょいダサなネーミングも気になるところだが、性能は間違いない。子供の頃はこの手のベルクロの靴はダサいと思っていたけど、今みるとダサカッコいいなと思う。

滑りやすい瓦の上もスケートシューズのようにフラットな靴底がしっかり地面を掴むので安心感が違う。屋根工事に地下足袋を選ぶ人がいるが、あれは結構瓦の上では滑るので是非専用靴を選んでほしい。多分屋根やくん2が一番安価。

気を取り直して説明に入ろう。

まずは棟の端っこの屋根漆喰を金槌などで叩き割る。

次に銅の針金を外す。太い針金が棟の端から端まで渡してあり、それが瓦の穴を通った細い針金によって固定されている。右に見える細い針金は棟の端っこのみにある。こいつを支店に太い針金が折り返されている。

太い針金を外す。瓦を貫通している針金はネジって締められた後に、太い針金に巻き付けられていた。

そのねじりをとると、瓦を上方に向かって外すことができる。

瓦は屋根漆喰によって固定されているので、ヘラのようなものを使って外してやる。僕はインテリアバールを使った。

この屋根漆喰が結構しっかりついているので、金槌で叩いたり、2段目の瓦との間にバールを入れたりして外す。

Sponsered Link

2段目の瓦は棟をまたぐ形で針金で繋がっている。そしてその針金が漆喰の中に埋まって固定されている。だから漆喰を叩き割って針金を取り出さねばならない。

こんな風につながっている。

3段目も同様な感じ。これは3つのピースが1つに繋がっている。

そして4段目。この2枚の写真は少しわかりづらいのだが、棟の端っこ側面から出ていた針金は、漆喰の中に埋め込まれた釘によって固定されていた。以下の写真の右から出ていた針金と同じものである。

そして4段目の瓦も同様に繋がっている。そしてこの針金は、1段目の瓦の穴を貫通していたものと同じである。この針金は漆喰の中を通過して、1段目の瓦を固定し、最後には太い針金に結び付けられている。

参考までに、左端の赤い瓦が1段目、その隣が2段目、その隣の黒いのが3段目、そして赤い4段目。金槌が乗っかっているのは4段目の下の漆喰の塊。

この厚さ10cmはある漆喰を金槌とバールを使ってかち割ると、その下にはやっと平瓦が登場する。写真のものは納屋と渡り廊下の接合部だから右下が切断されている。

これら平瓦は一本の釘で固定されているだけ。留まっているというより、ぶら下がっていると言った方が適切かもしれない。

手前側は野地板→杉皮(じゃなくてヒノキかな?)のルーフィング→竹の桟→瓦というクラシックスタイル。

向こう側半分のみリフォーム形跡があり、野地板→アスファルトルーフィング→木の桟→瓦となっている。

てっきりこの瓦屋根は土葺きだと思っていたので、瓦の下には大量の粘土が埋まっているものと思っていたが、無かった。だから余計に瓦が浮いている感じがあるのだろうか。

というか、土なしで施工できるなら、結構瓦屋根の施工は難しくないかもと思ったりするが、波板とかと比べると圧倒的に手間だし、施工精度が甘かった場合の対処は大変なことになりそうだけど。

土の処理に困らない分、想定より仕事が楽になったが、屋根漆喰の残骸だけでもとてつもない量になる。練り直して再利用が出来ないかなんて想像していたが、出来ないらしい。

漆喰は水酸化カルシウムが空気中の二酸化炭素を吸収して炭酸カルシウムになることで硬化している。それを再び焼成して水酸化カルシウムに戻すことできなくはないようだが、手間とエネルギーを考えると現実的ではなさそうだ。荒地に捨てて酸性の土地をうまいことアルカリに出来ないか考えてみよう。

野地板を貫通させてハシゴを出した。これでより安全に瓦を搬出することが可能に。ここまでは背負子で担いで、屋根から屋根へと移動して下ろしていたからだいぶ楽になった。まあ背負子で運ぶのもまるでバックパッキングの山歩きをしているようで楽しかったけど。屋根じゃなくて尾根(おね=稜線)もたまには歩きたいな。

これにてついにパンドラの箱を開けてしまったという感がある。天気予報を逐一チェックして天候の変化とにらめっこしながらの生活が始まってしまった。

まさに晴耕雨読な感じ。晴れたら一気に作業を進め、雨でおやすみ。雨の前には無駄なくブルーシートで養生できるようにしっかりと段取りを組まねばならない。

12月も末になったら雪が降ってくるから、それまでに大体の目処をつけたいところ。さあ、どうなることやら。

Sponsered Link

Spread the love
カテゴリー: DIYタグ :
百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
投稿を作成しました 114

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連する投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る