島根に引っ越してきてから半年以上。やっと我が家に残置されていた大物の一つを処分することができた。

それは昔のコンビニや駄菓子屋にあったアイスの冷凍庫で、初めてこの家を見にきた時はかなりの衝撃と共にお出迎えしてくれたのだった。何しろ家の玄関のすぐの横に鎮座していたからである。
アイスの冷凍庫は納屋も含めると合計三つもあり、その他冷凍のストッカーも大小6つもあった。これだけで我が家のゴミ屋敷感が伝わるだろうが、もう軽トラで何杯ゴミを捨てたかしれない。まだ終わってないし。
Sponsered Link
そもそもこれら冷凍庫をどうやったら処分できるか調べるところから始めねばならない。ちなみにコンパクトな冷凍庫は一つ使っていて、一番巨大な冷凍ストッカーはヤフオクで売ることができた。
家庭用の冷凍冷蔵庫だったらもちろん家電リサイクル法の適用を受けるから、家電屋などで手続きを取る必要があるが、業務用だとこの法律とは無縁であるようだ。
かといってフロンが使われているものは適切な産廃業者に引き取ってもらう必要があるから行政のゴミセンターに持ち込むことはできない(はず?)
巷には軽トラや2トントラックの荷台半杯や一杯のゴミを定額で引き取ってくれるサービスがあるから、そこにお願いしようと思ったが、我が家は松江や出雲などの島根の表っ側(島根に表があればの話だが)から少し離れているので出張料に追加料金がかかるようであった。そもそもエリア外で来てくれない会社の方が多かった。
しかも、家電リサイクル法適用のゴミはもちろん業務用冷凍庫も追加で処分料や作業料がかかるとのことで、その料金はサイズによって違うというのだから困った。
Sponsered Link
出張料だけでもいい値段なので、持ち込めないかお願いして見たらそれはできないとのこと。さてどうしようかと試しにいつも鉄くずを持ち込んでいる出雲の業者(有限会社ヒラオカ)に相談して見たら、持って来ていいよとのことだったので、借り物の軽トラで2往復してついにこれら冷凍庫たちを始末することができた。
価格も思っていた以上に安く、アイスの冷凍庫は一つ2700円。ストッカーは1080円だった。
これらを3個づつ捨てたので、しめて11340円。1往復2時間弱を一気に2回。

一人でもそんなに苦もなく軽トラに積み込むことができる重さなのが不幸中の幸いだ。回収業者では巨大なユンボにUFOキャッチャーのように軽々とつまみ上げられて、あっという間に積み下ろし完了と相成った。
兎にも角にも悩みのタネが一つ解消されたので、空いた空間以上に清々しさを感じている。まだまだ捨てるものはたくさんあるが、ボスを一体倒したような気分だ。
それにしても我が家のゴミたちと対峙する日々を送っていると、家というものはゴミだめにしか過ぎないようにすら思えてくる。みんな躍起になってゴミを大事に溜め込んでいるのが人生なのだろうか。我が家は極端な例だろうが、どの家も程度の差はあれ似たり寄ったりなように感じる。
その人にとって大事なものは、ほかの人にはゴミ同然かもしれないし、時間が経てばどんなものも朽ち果てて行くに過ぎない。
それにこれらゴミたちはもちろん、近代以降の家そのものを構成する建材は、崩れれば朽ちて大地に還って行くようなかつての姿では作られていない。そこに残るのは大量のプラスチックや、石膏ボード。木材ばかりではない。家がそのままゴミのようなものかもしれない。
最近家のリノベをしており、壁を剥がせば大量の石膏ボードが出てくる。そしてこれらは埋め立てられる運命だ。日本中の家でどれだけの埋め立てゴミが出るだろうかと、車で走って町並みを眺めながら思うのである。
Sponsered Link
コメント