塩の自給を加速させる『家庭用塩田』をDIY

これまで何度も海水を火にかけての塩作りを行ってきたが、やはりネックとなるのはその作業にかかる労力にあった。

例えば以前記事にした時の塩作りでは200リットルの海水を3.5kgの塩にするのに2泊3日を必要とした。ビーチでキャンプしながらだから余興もたっぷりなのだが、誰かが夜半も火の番をするなどハードなものである。

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もちろん燃料もバカにならない。200リットルもの水分を蒸発させるには少なくとも軽トラ一杯の薪が必要になるだろう。普段使いの薪を使うのももったいないからと裏山に転がっているものを使うのだが、そうすると木が湿っていて燃焼効率が悪くなる。そうなると今度は完成時間が伸びる。

また、外で火を焚くとどうしても風の影響を避けられず、鍋に熱がうまく伝わらないことが多い。海風は特にだ。そんなこともあり、ここのところ土間に巨大な炉を作って室内で海水を焚くようになったが、これがかなり時短となるし、冬でも暖かくて最高である。

こうなってくるともう一段階進みたくなってきた。僕が新居に越してきてからまだ1年も経っていたないので、薪の準備が潤沢ではない。普段使いの薪ですら色々苦心していると言うのに、塩にばかり薪を消費するわけにもいかない。もちろん時間も。

塩を海水から自給すると言う行為はもちろん、薪を主燃料とした暮らし(ペレットのような簡易なものも含む)を多くの人に実践してもらいたいと思っているものの、こんなに薪を使いまくっては持続可能的な将来性があるとは思えない。

例えば薪ストーブが当たり前になっても江戸や明治のようにハゲ山だらけにならないような、そんなモデルを確立する必要があろう。例えばオーストリアなんかはペレットストーブの普及率がかなり高いが、その燃料を確保するために成長の早いポプラを育てたり、森林の密度の管理を怠らない。

そんなわけで思いついたのが、「塩田」を作ることであった。

家庭用塩田を発明

塩田とは太陽の熱を使って海水の水分のみを蒸発させて、塩を取り出す仕組みである。普通は海に隣接した場所に塩の干満やそれ用の装置を作って海水を取り込んだりしていたわけだが、僕は海の近くどころか山に住んでいるのでそれは無理である。

僕としては最後の最後は火にかけないといけないとしても、その作業を簡略化できるくらい海水を濃縮させることができればそれで良い。それによって節約できる時間と薪の量は計り知れないはずだ。

天日に晒しておけば海水の水分を蒸発させることが出来、雨天でも外に放置できるような、そんな装置。ちょうど兄が遊びにきてくれていたので、二人がけで一気に作成してみた。

出来上がり。

これだけを見て、この装置の用途を言い当てられる人がいるのだろうか。全くもって謎の見た目である。全て廃材と間伐材のみを使用。

またしても掘っ建て建築。これで3回目ともなりかなり慣れてきた。詳しい建築様式は以下の記事を。

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仕組みとしてはいたって単純である。中に風呂釜が入っていてそこに海水を入れる。それを外に放置しておけば確実に水分は蒸発するはずであるが、それでは雨が降ったら蓋をするなどしないといけない。出かけているときに大雨が降ったら大変だ。

と言うわけでガラスの扉を屋根とした。ガラスなら太陽光が透過するので温室的な効果も発揮すると期待している。前面は開口部が大きいので壁と扉を作成。ガラス建具で観音開きにしようと思ったが、少し幅が広かったので、一方は壁にしてしまった。

全ての面を閉じると蒸気が抜けないので、サイドは開けっ放しにして見た。これでも雨が入るようならもう少し閉じる必要があるだろう。虫やゴミは多少入るだろうが、それは後で布で濾せば良いと思っている。

微妙な段差のあるところに作ったのは、その方が海水をタンクから移すのが楽であろうと思ったから。あとは日当たりの良い箇所がたまたまここだったからでもある。この段差は引っ越してきた当時からあった。

早速海水を100リットルほど入れて見た。側面の追い炊きの穴は専用のパーツを注文して塞いだ。下の栓も劣化していたので新品に交換。

風呂のゴム栓を抜けば、下から濃縮した海水を取り出せると言う仕組み。そのために風呂釜を高いところに設置している。このペール缶は説明のためであって、実際に海水を取り出すときにはもちろん使わない

右のガラス扉が少しゆがんでいるのもご愛嬌。なんとなくロボットっぽくもあり愛嬌すら感じてしまっているのは親バカだろうか。ガラクタっぽくもあり、廃材アートっぽさもある。

見方によっては謎のエネルギー集積装置にも見えて、怪しげな新興宗教のアジトにありそうな気もしてくるが、確かにやろうとしていることは、宇宙のエネルギー(太陽光)を集積して結晶化(塩の)する装置であることは間違いない。

しかも塩はピラミッドの形の結晶になったりもするのだ。だからこの装置がピラミッド生成装置だと言っても別に間違いではない。

名ずけて、「家庭用塩田」。こんなものを作った人が他にいるのだろうか。あとはこの装置が上手に機能してくれることを願うばかりである。うまく言ったら是非是非真似をしていただきたい。特許は取らないので

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百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
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