歴史に学ぶ、日本がグリホサートの処分場になり得る話

食品における添加物の基準値や、農薬の基準値、はたまた放射能汚染の基準値まで、僕たちはあらゆる数値に守られている。いや、本当に守られているのだろうか。

基準値に伴う科学的根拠がどのように読み取られているかによって変わるし、その科学的根拠すら正しいとも限らない。将来的にコペルニクス的転回が起きるかもしれないのが科学である。そもそも、基準値を設定するにあたって基準となるのは人々の健康ではなくて、いかに業界がその物質を使って儲けられるかどうかかもしれない。そもそも基準値を決めるのは科学者ではなくて政府官僚だ。

大事なものは政治的プレゼンスと成長し続ける経済であって人命とも限らない。人質一人のためには国が動くが、発がん性物質や放射能で地味に死んで行く人のことは気にしない。「因果関係が見つからない」と。残念ながら僕を含めた社会だって気にしてない。命の尊さとはなんだろうか。その上、この国だと自己責任認定されると人質でも助けてもらえない。冷たいの世の中である。

そんなことはない、国は民の安全のことを考えている。だから国が設けた基準を満たせば安全なのである。本当だろうか?諸外国が危険であるとして規制を強めている物質であっても当てはまるのだろうか。

例えばモンサント社の除草剤ラウンドアップはその主成分のグリホサートが発がん性があるとして、カリフォルニアの司法がモンサント社に賠償金支払いを命じたのは記憶に新しいが。日本はそのグリホサートの使用基準を最大400倍に緩和している。着々とシェアを伸ばす小麦に至っても6倍である。世界では続々とグリホサートを規制しているというのに

「モンサントの除草剤でがん発症」、末期患者に賠償320億円 米裁判所 ー CNN

https://blog.rederio.jp/archives/3002

まことしやかに囁かれるは、日本が世界市場で売れ残るラウンドアップの最終処分場になるということである。いやいや、世界が規制を始めた物質なのにそんなことはないでしょ?と多くの人は思うかもしれない。

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それでは歴史を紐解いてみよう。以下は井田徹治氏の『有害化学物質の話』に記載されている2つの事例である。

レイチェルカーソンの『沈黙の春』で生態系を破壊するとして取り上げられたクロルデンは日本でも1968年に農薬としては使えなくなったが、その頃にシロアリ防除用として日本に大量に輸入されているのだ。そしてそれはシロアリ用としても禁止となる1986年まで続く。その間に、シロアリ予防に床下などに大量に使われ、今だに日本人の血液中から検出されるという。

また、発展途上国には大量の農薬ゴミが使われないまま保管されているそうだが、それらは「先進国から援助で送ったり輸出されたものが中心で、日本製もある」とのことである。国際連合食糧農業機関は「「特に日本の食料増産援助では、過剰な量の農薬が援助され、使用期限が切れたものや期限切れ直前のものも多かったとして、厳しく批判されている」と日本のODAの問題点も指摘して」もいる。

これが歴史が教えてくれるアンサーである。日本か、はたまた発展途上国か。グリホサート在庫がやって来る可能性は否定できない。

さて、人々は歴史から学ぶのか、それとも繰り返して行くのだろうか。

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百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
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