検索するほど植樹につながるエコな検索エンジン「Ecosia」

インターネットで何かを検索することを「ググる(英語ではgoogleという動詞を使う)」と言うようになってからもう10年は経っているだろうか。かつての最大手だったYahoo!は見る影もなく、気づけばGoogleの一強支配となってしまった。

確かにGoogleのプラットフォームはシンプルで使いやすいし、Google MapやGmail、Google Driveなど便利なアプリを無償で提供してくれるので、公共インフラの様相まで呈してきている。

しかしタダほど高いものはないとはよく言ったもので、Googleはその代わりユーザーの個人情報を収集して、僕たちの癖をよく理解している。そのデータを利用してよりユーザーに向けてターゲットを絞った広告を表示させているの。そしてそこから収益をあげている。

GoogleのグループであるYoutubeを例にとるとわかりやすいが、一部の人気YouTuberが巨万の富を築いているということは、その何倍何十倍もGoogleは収益をあげているということだ。

Googleで検索した記事はあなたが見つけだしたと思っているかもしれないが、Googleのアルゴリズムがあなたに見つけさせたものと言った方が正しい。トップに表示された検索結果が、良質な記事とは限らないが、広告価値は高いだろう。

Googleのようにインフラレベルで普及していると疑問を持ちづらいかもしれないが、あなたの検索という行為が、もしかしたらあなたが応援したくないような企業を益している可能性は否定できない。

前置きが異常に長くなったが、検索によって生じせしめる収益をユーザーに開示している検索エンジンがある。

それがタイトルにある「Ecosia」だ。

ベルリンのスタートアップ企業であるこの会社が検索エンジンによって得た収益のなんと8割もの金額が、植樹に使われる。ホームページには毎月の収支が掲載され、合計何本の木がどこに植樹されたかも可視化されている。

ちなみに2019年7月には1,936,613本の木がコロンビア、エチオピア、ブルキナファソに植えられたようだ。トップページにはこれまで植えられた木の本数のカウンターが表示されており、その数字が目の前で増え続けている。2019年8月時点で、1.1秒に一本のペースで植樹していることになる。

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ちなみに個々人が検索した回数もカウントされるようになっており、検索するのが楽しくなる。これを書いている2019年8月現在では45回検索すると一本の木を植えることができるそうだ。

インターネットを一つの国とした時の電力消費量は世界第3位にランクインするほどに、世界中に設置されたサーバーが使用するエネルギーは甚大だ。Ecosiaでは全ての電力を再生可能エネルギーでカバーしている。ちなみにGoogleもだが。

セキュリティの高さもEcosiaの魅力だ。僕たちの検索結果は蓄積されず、一週間以内に匿名化される。全ての検索は暗号化されている。第三者のトラッキングツールが使われることもない。そして、個人情報が広告主に売り渡されることがない。

最後の一つは多くの検索エンジンがしていることで、ユーザーの知らぬ所で個人情報がやりとりされるのを防ぐべくEUはGDPRという個人情報保護制度を作っている。EcosiaのセキュリティもEUならではの堅牢性という所だろう。冷静に考えれば、世界中の個人情報がカリフォルニアのシリコンバレーに独占されている状況に手放しでいるのはリスキーではないだろうか。

さて、使用感はというと、ほかの検索エンジンとなんら変わらない。スマホ用にはアプリをダウンロードできるし、パソコンでは、各種ブラウザ向けに拡張機能を提供しており、いつもの検索窓をEcosiaにすることができる。Safari、Chrome、Firefoxのどれでも使うことができた。Ecosiaのサイトに入ると、ポップアップによって拡張機能の追加を促してくれる。

今、世界のミレニアル世代にとって、企業倫理は消費行動を決定する上で重要な要素のなっている。非人道的だったり、環境をないがしろにしているような企業の商品やサービスを利用しないのはもはや当たり前だ。

アメリカではそんなミレニアル世代が最も巨大な購買層となっており、企業側は自社の利益だけを考えていては、その利益を手にすることはできない時代になってきている。

日本の状況を見やると、なかなか海外ほどの意識で消費を行っているとは思えないが、そんな現状を打破できるのも僕たち一人一人ではないだろうか。例えばEcosiaを使うユーザーが日本でもどんどん増えていけば、それは社会に強烈なメッセージを放つことになる。環境意識の高い企業を応援するのだという意思を示すことができる。

巨大な変化も小さな一歩から始まるものだ。ぜひ、皆様もEcosiaを試してみて欲しいと思う。



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百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
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