今更だけどダイベストメント。クレジットカードと銀行を楽天に。

ダイベストメントとはインベストメント(投資)の逆の意味を持つ最近なんとなく流行ってきた言葉である。それは非倫理的な企業等への投資から撤退することだ。

それは株や債権を手放すことはもちろん、消費者として関わることからも離れることである。なにせ消費行動は投資に他ならない。

一般的にはダイベストメントの対象は化石燃料や原子力産業に関わっている企業にNOを突きつけることと認知されているが、健康を損なう食品を取り扱ったり、非人道的な衣服を作ったり、独善的な医療を施したり、地球環境をないがしろにしている団体にだって出来るだけ関わりを持たない方が、僕たちの生活はずっと良くなるだろう。

もしこの世の中が生きづらいと思っているなら、その原因は自分たちで作っている可能性がある。そういう世界を作る方向に投資をしてしまっているのは僕たち一人一人である。意図するとしないとにかかわらず、この世界は僕らを反映したものである。

僕たちが、人に、動植物に、地球環境に優しい企業を選ぶことは、全ての企業倫理を底上げすることにも繋がる。経費が余分にかかったとしても事業の倫理性を向上することは利益に繋がるのだということを示すのに消費者である僕たちの影響力は大きい。

環境問題に強く取り組んでいるパタゴニアがブラックフライデーの日の新聞に「私たちの商品を買うな」という不買広告を掲載して売上がアップしたというのは有名な話である。賛同できる理念を持つ企業の商品を積極的に選択することは、もはや当たり前なのだ。

ずっと引っかかっていたメガバンクを使っていること

とかなんとかいいながら、僕はずっとメガバンクとその系列のクレジットカードを利用してきた。

銀行は三菱東京UFJを使っていた。高校生の時にガソリンスタンドのバイトをして、給与支払い用に指定されたのがその近くにあった三菱東京UFJ銀行だった。地方にいるとメガバンクの支店は県庁所在地くらいにしかないので今となって便利でもない。それもあって、そして仕事の関係上ゆうちょ銀行も開設した。

クレジットカードは三井住友を使ってきた。20代前半にこのカードを作った理由は「信用がありそう」だったからだ。しょうもない理由である。一時期はアメックスも使っていた。後者のカスタマーサービスは最高だったけど、年会費が高いのでやめた。

色々と個人的にも学びを深めた結果、銀行もカードも別のところに変えようと思っていたのだが、各地を行ったり来たりしたり、忙しさにかまけてそのままになってしまっていた。

三菱東京UFJ銀行と三井住友カードの系列の三井住友銀行は、2011〜2016年の化石燃料と原子力の関連企業への融資額においてともにトップ3圏内に入ってしまっている(ちなみに共にダントツ1位がみずほ銀行)。

地球にやさしくない銀行 ランキングを発表!

なるほど、僕は自分の理念にこうも合わない銀行を利用してきたのか。

しかも上記3つの銀行はアメリカのダコタ・アクセス・パイプラインへの巨額の資金提供もしている。石油のパイプラインがミズーリ川を横切ることでスタンディングロックのネイティブアメリカン、スー族たちの居留地と貴重な水源が破壊されている。

三菱UFJに至ってはクラスター爆弾を製造する企業に多額の融資をしていたが、国際的NGOからの批判もあって融資を取りやめたという経緯もある。

まあ、僕はこれまで大した金額を稼いだこともないし、ゆえに貯金がたくさんあるわけでもない。だからいくら僕がなんでもかんでもカードで払うからといって、利用額ももちろん多くない。

そういう意味では僕が銀行やカードを変えたって彼らの投資事業には微々たる影響しかないわけだが、市民一人ひとりの行動が積み重なって大きな影響力を与えること、選挙のごとくである。

少なくとも僕の態度として表明することはできるし、それは伝播する可能性を秘める。坂口恭平氏が「態度経済」と言うように、物やサービスの価値や質を市場(という名の企業体)に任せるでなく、僕たちの積極的な態度で決めていくのだ。

三代メガバンクは民間企業とは呼ばれるが、決して民衆ではない。ここを勘違いしてはいけない。政府が、「官民一体となって」という時の「民」は僕たちのことではなくて企業のことだ。もっというと、巨大財閥や多国籍企業であり、金で政治を動かせるほどのパワーを持っているのは、TPPを見れば明らかである。だから民営化に自由な雰囲気を漂わせているのは詐欺とも言える。自由市場や自由貿易は自由とは真逆のものだ。

ちなみにゆうちょ銀行に関しては投資状況の詳細を明かしていないようなのだが、その規模感を鑑みて化石燃料や原発市場に関わりがないとは考えにくいと350.org Japanは説明している。

楽天銀行に乗り換える

さて、上にリンクを貼った350.org Japanの最新の調査によると、化石燃料関連企業にも原子力関連企業(同団体が特定する26の企業)にも投融資を行なっていない銀行は日本に38社(古いデータだと45社)。

Sponsered Link

民間金融機関の化石燃料および原発関連企業への投融資状況2018_350.org Japan

僕はその中から楽天銀行を選ぶことにした。

移り住んだ場所の善意ある信用金庫にでもしようと考えていたこともあったが、結局ウェブ銀行にするのだったらとっとと変えておけばよかった。

この350.org Japanのサイトは古い情報と新しい情報が入り混じっていて私的にはちょっとわかりづらいのだが、楽天銀行に関してはどの記事においても石油関連、そして原発関連企業へ投融資していない数少ない銀行として掲載されている。

同団体が石油・原発関連企業へ関わりのないであろう銀行をリストアップ(45社)して、それらに投げかけたアンケートにも「関わっていない」と宣言した数少ない15社のうちの一つでもある。あとはじぶん銀行と、13の労働銀行。

15社の地球に優しい銀行:化石燃料・原発への投融資ゼロ宣言!

僕が楽天に持っていたイメージ

僕がもともと楽天に持っていたイメージは決していいものではなかった。

(まず、ECモールに始まり、銀行から、携帯事業、プロ野球チームを保有するほど多彩な分野に拡大しているのに対して良い印象をモテないのは僕の発想がプロレタリアすぎるのだろうからそれはおいておこう。)

楽天市場のページはバナーなども多く、ゴテゴテして、あまり使いやすいと思っていなかった。だからネット通販はもっぱらAmazonを利用していた。

Amazonは労働体系において批判されることも多いが(その批判に対応してアメリカでは最低時給を15ドルに引き上げた!)、時代を減ることに包装のシンプルさが増していくのには純粋に支持していた。僕もネット通販をやっていたからAmazon包装の凄さは理解できる。それに僕はキンドルユーザーでもあるし。

それでも前述のように楽天は優良銀行に名を連ねているわけだからと調べてみると、楽天の三木谷氏は経団連を脱退し、その後立ち上げた新経済連盟で脱原発を公言しているではないか。これまで全く知らなかった。ちなみに副代表はサイバーエージェントの藤田晋氏。

原発事故後、経団連が電力業界を守ろうとすることに三木谷氏は同調することなく、2011年の四月にはすでに脱退を表明している。

以下の記事掲載されている日経ビジネスオンラインとのインタビューで三木谷氏はこう語る。

「辞めようと思った直接的なきっかけは、やはり震災後です。経団連は(電力の)発送電分離の話が出たときには早々に反対し、原子力発電所については早々と賛成であると表明した。「多分経団連ってそういうために作られたんだな」とその時、分かりました。

経団連が言っていることがあたかも経済界の統一見解のように言う。だから僕は「そんなことないよ」と世の中にはっきり言いたかった。違う意見だってあるんだよ、ということですね。」

経団連脱退、そして新経連設立の裏側

もうこれは楽天銀行にしよう、そう決めて早速申し込んだのだった。

志を共にする尊敬するアニキが楽天銀行を使っていて、なんでだろうと思っていたのだが、なるほど意味がやっとわかった。

クレジットカードも楽天に

それでもクレジットカードを乗り換えるのには少し躊躇していた。というのは、僕はもう勤めをしておらず、個人で生計を立てることに決めたばかりなので、そんな奴にカードを発行してくれる会社なんてあるだろうかと心配していたからだ。一般的には小さな会社の経営者もクレジットカードの発行は渋られる。

まあ、クレジットカードは使わなくても、デビットカードがあればと思って楽天のキャッシュカードにデビットをつけてみたものの、デビットだと公共料金や有料メルマガなどの月額払いに対応していないのでやっぱりクレジットを作りたくなった。

そんなわけで、ダメ元でいいからと、楽天カードに申し込んでみた。

僕の経済的スペックはかなり低い。貧民だ。そもそも、お金に頼った生き方をしようなんて思ってもいない。食べ物は買わなくても、栽培も採集もできる。欲しいものはあまりない。お金があったら良きことに投資できるしそれもそれなんだけど。

(こんなこと書くとすでにカードを発行してくれた楽天に心配されるかもしれない)

楽観的な材料としては、20から現在の32歳までなんでもかんでもカード払いをしてきたので、信用情報は悪くないことにあると思う。三井住友カードは30過ぎたら自動的にゴールドになるカードを使っていたために、金はないのに、ゴールドの所持者なのである(笑)

結果としては、申し込んだ翌日に本人確認の電話があって、その日には審査が通過したとの連絡がきていたと思う。

まあ、利用可能額は10万円で、おそらく一番少ない金額となったが、無事楽天カードを取得する運びとなった。

過去に悪いデータを積み上げていなければ、審査は問題ないのかもしれない。経済状況に不安がある人も、楽天カードなら通るかもしれない。僕の状態で通ったのだから。

とにかくこれで積年の想いが達成された。銀行もクレジットカードも、ついに大手金融機関から卒業することができた。

僕としてはまだまだ新居の自家発電も達成できていないし、刷新すべきところはいくらでもあるのだけれど、今回のダイベストメントを一つの足がかりとして、一つ一つ生活の純度を高めて行きたいと思っている。

Sponsered Link

Spread the love
百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
投稿を作成しました 117

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連する投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る