【あるもんで建築】8.柱を立てて、横架材を入れる 〜コンポストトイレを小屋から持続可能な方法で作る

今まで地上30cmくらいしかなかった基礎と土台だけの建造物から、いよいよ上にググッと伸びて2mを超える柱を建てていくこととなる。これまでは重心が低くて安定していたが、これからはそう言うわけにはいかなくなりそうだ。

過去記事を読んでない方のために説明すると、柱が焦げているのはちょっとした防腐処理を見込んでのことなのだが、結局はビビって満遍なく焦がすことができずまだらになっている。

柱の長さを決め切れていなかったのでとりあえずは2m40cmで杉を切り出している。どうせ土台も歪んでいるし、柱を建てた後もあらゆる歪みが生じるだろうことを考えると先に長さを決めるのはリスクありと考えた。何しろ土台も柱も曲線で構成されている。

なので、とにかくは柱を立ててみることにした。土台にはホゾ穴が空いているので、そこに接ぎ合わせるためのホゾを柱の下部に削るところから作業は始まる。

Sponsered Link

柱の下部のホゾ接ぎ

作業はシンプルだ。柱を挿入するホゾ穴の縦横深さを測って、それに合わせて柱の下部を削るだけ。過去の現物あわせの結果と、僕の作業精度の低さもあり、4箇所それぞれでホゾ穴のサイズは異なる。

柱もどうせ現物あわせなので墨付けは大雑把だ。どうせ最初は余分を持ってホゾを削る。

早速柱を立ててみると、おお、ちゃんと自立する。

それにしてもテコが生み出す力は凄まじく、柱をグラグラ動かすとホゾで接ぎ合わせた土台が動く。まあこんなものだな。これから組み合わせるパーツがお互いに「はまりあって」支え合えば良いのだろう。と言うことにしよう。結構スポッとホゾが入っているのは土台同様だ。どうせ柱は再び外してから切断する予定だからそれで良い。

そして二本目。隣のコンポスト枠に長い角材を使って固定した。

三本目

四本目もできた。なかなかすごいじゃないか。

柱の垂直を出す

垂直を出すなんて豪語してもどのように出して良いのかわからない。柱は弓なりに曲がっているから側面に水平器を当てても意味がない。

とりあえずその辺にあるものを物色した結果、柱の上部に釘を打ち込み、麻紐を結びつけてコンクリートブロックの破片を垂らしてみることにした。おっと、ここで初めて釘を使うことになった。仮止めとはいえども初の釘だ。

しかし柱は丸太から皮を剥いただけ。当然下に行くほど太くなるのでブロックの破片が柱に触れて引っかかってしまいうまく垂直に垂れ下がってくれない。まあ、当たり前の話なのだが。

それでもそれなりには参考になるので、柱の北側から垂らしてなんとなくの垂直を出しては、次に柱の東側から垂らすなどして「それなり」に垂直を導き出した。

最終的には少し離れたところから眺めて目視。東西南北各方向から目視。何かと採用する目視だがやはりなかなか参考になる。感覚的に違和感を取り除く。直感そのもの。施主が自分だからできる建築方法だな。

(なんとなく)納得したところで隣のコンポスト枠と改めて固定し直して、さらに廃材の板を軽く打ち付けてみる。これでもグラグラするのだが。それにしてもさっき初めて釘を使ったかと思ったら、またしても使っている。まあ、仮止めする必要に迫られたのだ。

柱の高さを決める

次は柱の高さを決めて水平に切断する工程に入るのだが、天井の高さをどうするかについて色々と考えを巡らせていた。

柱の上には直径15cmの梁が乗って、その上には軒が乗る。入り口側はさらに高くなって後方に向かって片流れの屋根になる。天井を作らず吹き抜けにするつもりだから一番低くなるところの高さを決めたいのだ。言葉だけでは何がなんだかわからないかもしれない。

Sponsered Link

トイレの天高は木造の家では2m20cmくらい、最近の家では2m40cmくらいらしいのだが、別に平均点を狙うつもりもないし、高すぎると屋根作りが大変になりそうだ。建物そのもののバランスだってある。

仮設トイレとなると2mを下回るものもあるようだが、別に今作っているトイレ小屋は仮設ではない。

色々と考えた末に少なくとも2mは確保できれば良しとした。前述した通り片流れの屋根で、入り口側は高めとなる。

天井の高さを直径15cmの梁の上と考えると柱の長さは190cmあれば良いだろう。床を貼ったら少し高くなるから丁度2mくらいは確保できそうだ。5cmのホゾを作ることを考えて195cmで切り出そう。

早速一本の柱の190cmと195cmのところに印をつける。

そしてそこに木材を水平に打ち付ける。水平器は今だにiPhoneアプリだ(笑)。

最終的には上の写真のように三方に水平の木材を渡した。色々と水平をとってきているはずなのに一本目の柱が190cmだったポイントにおいて、隣の柱は193cmだった。まあ土台の高さに歪みがあるのだろう。iPhoneアプリの精度もあるだろうし(笑い)

ちなみにこのチェックしたところを水平にカットするのがまた難しい。何しろ柱を外すと水平の断面がどのように走っているのかわからないのだ。それは柱がそもそも弓形だから。

結局は勢いで感覚的な墨付けのもとカットしてしまったが、後々意見を仰いでみたらチェックしたところに輪ゴムでも巻いてみたらとのことだ。それは賢い。ヒモでもどうにかなりそうだから次はそうしてみよう。

柱に横架材を入れる

建築士の人と話す機会があり、柱に横架材が入っている方が良いだろうと言う結論になったので、柱を水平に切断して再度取り付けの流れで一緒に作ってしまうことにした。

材料は拾ってきていた栗の枝を使うことにする。当然ひん曲がった枝なので切断の仕方は考えないといけない。

柱が立っている間に柱と柱の幅に合わせてカットした角材を準備しておいた。半分腐っている廃材だから気兼ねなくこういった用途に使える。

そしてその角材に合わせて横架材に墨付けする。両端それぞれにプラス3cm長くカットしてホゾを削った。

当然柱にはホゾ穴を削る。

試しにはめて立たせてみる。

そして横架材の反対端のホゾ穴の位置は柱を立たせた状態で現物あわせ。

そしてホゾを作って継ぎ合わせてみるとこうなる。

同様の作業を繰り返して全ての柱を立たせ終わる

柱の切断と横架材のホゾ接ぎが無事終了した。柱上部のホゾも作ってある。

隣のコンポスト枠と縛り付けてある角材は固定のためだ。残念ながらまだぐらつくからだ。まあそんなものなのだろうが。それにしてもなかなかファンキーな横架材となった。

自然の造形美の中で時間を過ごせば過ごすほど、直線的なものに違和感を覚えるようになってくる。どこかひん曲がっているだけで安心するのだ。風景との親和性も高い。うむ、後ろに見える電信柱と電線は違和感でしかない。

ここまで建物の形ができてくるといよいよ屋根や壁をどうやって作るかを考え始めなくてはならない、が、まだ決まっていない。

それでもこれまでの間、新しい作業に入るたびに、何か問題に直面するたびに、良き方法を思いついてきた。そう言う意味では答えは来るべきタイミングでやってくるだろう。と、期待しつつ目の前の作業をコツコツ続けていこうと思う。

Sponsered Link

Spread the love
百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
投稿を作成しました 117

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連する投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る