ヒヨコを育てるための育雛器を色々自作

初めて卵からヒヨコを孵してから1ヶ月半が経過した。2回目の挑戦で孵化した3羽のヒヨコも元気に成長している。育雛についても少しづつ慣れてきて勝手がわかってきたので、ここにまとめてみようと思う。ちなみに育雛はイクスウと読む。

ヒヨコは温度管理が重要

ヒヨコは自分自身では体温調整がうまくできないので、育雛環境の温度管理は欠かせない。自然孵化の場合は体温が40度もある母鶏が献身的に面倒を見てくれるが、人工孵化では人為的に高温の環境を作ってやらなければならない。

適性温度

ヒヨコが生育するのに適した温度は日齢によって異なる。独立行政法人家畜改良センター岡崎牧場さんのサイトを参考にさせていただくと、以下のようになっている。

0~3日:33℃
4~7日:30℃
8~14日:27℃
15~21日:24℃
22日~:12~25℃

また、ヒヨコの様子からも温度環境が快適かどうかを判断することができる。適性温度の場合は愉快そうにしているが、温度が低くなるとピーピー鳴きながら、ヒヨコ同士で体を寄せ合う。低温が続くとひしめき合って圧死することすらあるので注意。一方、温度が高すぎると翼を広げ、大きく口を開けてハーハーと荒い呼吸をする。いかにも暑そうな仕草である。

育雛器の自作

市場には育雛器も出回っているが、あまりにも高価である。

簡易の育雛器もあるが、これでも1万円くらいする。

市販のものでもっとも安価なのはヒヨコ電球だろうか。ワット数が選べてお値段は1000円前後。ただし温度調整ができないので、ワット数の異なる電球を複数買い求めるか、育雛環境の換気具合などで調整する必要があろう。

コタツのヒーターで即席育雛器

生まれたてでまだ体が湿っているヒヨコたち。

さて、当ブログでは何度も書いているが、我が家は元ゴミ屋敷的古民家なので、コタツの一つや二つは当たり前にある。むしろ、コタツのヒーターの部分だけが3、4個転がっていたのでそれを利用して育雛器を作ることにした。

最初は孵化に成功するかどうかも半信半疑だったから、ヒヨコが生まれた当初はなんの準備もできていなかったから、本当に即席。まあ、コタツを使えばどうにかなるだろうと思っていて、その通りだった。

作り方はいたって簡単で、大きめの段ボール箱にコタツのヒーターを上むきに置いて、その上に一回り小さな段ボール箱を重ねるだけ。

念のためヒーターの前後には角材を敷いて発火防止としている。これだけだと排熱ばかりでもったいないので、ブランケットで包み、ポリカーボネートの屋根を設置。

大きめのダンボールにコタツヒーター。ヒーターの上下には角材を敷いて発火防止。
すでに小さめのダンボールが入っているように見えるのは、上ブタを内側に入れ込んでいる為
ヒーターの上に一回り小さい段ボール。中には新聞紙と敷き草。
木製のメガネみたいなやつは餌と水の皿を置くための自作餌置き場。
最後にポリカーボネートの端材を屋根に。

2枚目の写真の餌置き場を作ったのは、ただ地べたに餌や水の皿を置くだけだとヒヨコが遊びまわってひっくり返してしまうから。ただ、ヒヨコが皿の中に入ってひっかき回したり、水の中にフンをしたりするので、定期的にチェックしてキレイにしてやる必要がある。

また、最初は新聞紙を敷くだけにして、フンで汚れたものを一日一回交換していたが、敷き草を入れるようにしたら交換頻度が下がった。ただ、見た目的に汚れてない風になっただけかもしれない。

しかし、鶏舎の中に籾殻や落ち葉を敷いて、半年ほど鶏糞を一次発酵させる手法があるので、似たようなものだろう。少なくとも臭くないし良いと思う。

コタツそのものが温度調整ができるし、もちろん蓋の換気具合でも調整可能。温度計は我が家でも色々使っているが、デジタルは見やすくて良い。

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踏み込み温床育雛器

コタツを24時間つけていると電気代も気になるし(ケチでもあるしエコでもある)、室内にずっと置いておくのも生育環境上決して良いとは思えないので、鶏小屋の中に踏み込み温床を作った(作ったのは僕ではないが)。

踏み込み温床とは落ち葉と米糠、水を混ぜて踏み固めたもの。こうすると落ち葉と米糠が発酵して熱を発生させる。温度が下がってきたら切り返してやれば、再び温度が上がる。1ヶ月くらいはそれなりの温度を保つことができるので、育雛には十分である。

落ち葉と米糠をプラケースに入れて、その上にポリカーボネートの屋根を載せた。プラケースの周囲は保温のために稲藁で囲ってある。この写真の時点では、温床の表面温度は32度を指していた。温床の内部は4、50度にもなる。

中はこんな感じ。餌以外にも腐葉土をついばめるし、温床を引っ掻き回したりして遊べるので、気持ちよさそう。おまけに虫も湧いてくるので一石何鳥にもなる。

ガラス温室

要は適切な温度さえ保てれば良いので、工夫次第では様々な様式の育雛器を作れるはずである。

そこで、以前温床小屋として作ったガラス建具屋根の小屋に入れてみたりもした。温床小屋としては中の空間が広すぎてあまり効率がよくなかったが、温室としてなら十分な効果を発揮する。

ただ温度が適正なだけでなく、太陽光を浴びれるのも健康に良いはず。ただ、夜半はやっぱり温度が足りないので、踏み込み温床の方に戻す。

 

扉の閉まりが甘く、猫が入ってくる恐れがあるので内部でも仕切っている。

ヒヨコの散歩と日光浴

ヒヨコには散歩が必要ということである。日齢が10日とか2週間とか文献によって多少の際はあるが、別に適正な環境を保てれば何日目でも良い気がする。ただし、若ければ若いほど環境変化に脆弱ではあろうから、少し日が経ってからの方が安心ではあろうか。

要は日光を浴びたり、土の上にいたりすることが重要で、小屋自体がそのようになっていればそれで済む話ではある。我が家には敷地だけは豊富にあるので、そのような生育環境を用意できるよう準備中だが、その対策の根幹が我が家の猫であったりするから笑えるようで笑えない。

散歩と猫対策

正直のところどれほど日光浴になっているのか怪しいが、まずはプラスチックコンテナを逆さにしてそこにヒヨコを入れて外で遊ばせることにした。散歩というにはちょっと苦しいが、土を引っ掻き回したり、虫をついばんだりできるのは良い。

 

しかし数日後、事件が発生。コンテナの取手の部分は開口部が広くなっているので、紐でバリケードを張っていたのだが、その隙間からヒヨコが1匹、猫に引きずり出されて食われてしまった。奴ら(猫は2匹いる)には食事を与えているというのに、更にこちらから奪うのだ。

その後は、取手の隙間を徹底的に埋めたので、取り敢えず大丈夫。ただ、時々猫がコンテナの側に陣取ってヒヨコに恐怖を与えている。

その後、廃材と廃ネットを使って、ひとまわり大きなケージを作成。取り敢えず日中はヒヨコたちを入れて遊ばせているが、ゆくゆくは猫を入れようと思って作ったものである。

鶏小屋はもう少しで完成というところまで来ており、小屋の外にはネットで仕切った広場も設けている。日中はその広場で遊んでもらいたいが、高さ170cmほどのネットのバリケードは犬の侵入は防げても、猫にはなんの効果もない。

そこで、日中はニワトリたちが広場で遊んでいる間、猫をケージに入れて、夜中にはニワトリを小屋に入れて、猫をフリーにしようと考えている。一般論的ヒエラルキーではペットの猫の方が、家畜のニワトリより位が高いのだろうが、僕はあまりそういう思考ではない。

それにニワトリは昼行性。猫は夜行性と見せかけて早朝と夕方の薄暮の時間帯に活動する。捕食者と非捕食者の関係である以上、シフト制にしてもらおうという考えだ。どうせ猫は昼間は寝てばかりいるし。

野菜へは猿や猪による被害がある一方、ニワトリは猫(しかも飼い猫)やテンなどの対策をしなければならない。悩ましくもあるが、生命の営みに対する視野が広がり、理解が深まるので、良い学びとさせて頂いてもいる。

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