ハスクバーナ生分解性チェーンオイルで森に優しい伐採ライフ

僕にとっての快適で軽快なチェーンソーライフには、生分解性のチェーンオイルの存在が欠かせない。

チェーンソーはチェーンが円滑に回転を続けるために、潤滑油たるチェーンオイルが常に刃から放出し続ける構造になっている。そのオイルの行く先は直接大地の上だ。それらは地中に浸透し、山河を汚染する。

ヤナセ製油社のホームページによると、ドラム缶にして年間2万本のチェーンオイルが山中に放出されている。一般的なドラム缶の容量は200リットルであるから、400万リットルのチェーンオイルが山を汚しているということになる。

そこで生分解性チェーンオイルである。

生分解とはその物質が土壌微生物などの力によって分解されることである。最近では生分解性プラスチックという言葉が少しづつ知られてきているが、さほど長くない時間で分解されて、自然環境に対して無毒な状態に還るというものである。

油を山に捨てるというとき、鉱物油を捨てても、食用のオリーブオイルを捨てても、同様に環境汚染であることを忘れてはならないのは、味噌汁一杯を直接川に捨てると、魚が住める環境にするのに500リットルほどの水が必要である、というのに似ている。しかし、鉱物油とオリーブオイルではその汚染度は比べられるものではない。

体に良いものでも食べ過ぎれは健康に良くないのは人も同じ。しかし、毒は少し摂取しただけで健康を害する。

オリーブオイルであれば、より速やかに分解される故、環境へのダメージが少ないということである。生分解性チェーンオイルもそのようなものであるといえよう。

日本の林業で生分解性チェーンオイルがどの程度普及しているのか知らないが、ヨーロッパでは生分解性オイルの仕様が推奨されているし、オーストリアでは鉱物性チェーンオイルは禁止されているそうだ。

オーストリアの林業や環境への取り組みはベストセラーとなった『里山資本主義』で取り上げられているが、原発についても憲法レベルで違憲としているなど、参考にすべきところが多い。

生分解性オイルの使い勝手

とりあえず使っている気分は最高である。

なにせ必要に応じて使っているチェーンソーという道具が、必要以上に環境に負荷を与えないのだ。僕にとって生態系と人間はフェアなものだから、彼らを不当に傷つけるなんてことはしたくない。

生分解性のチェーンオイルが存在しなかったら、僕はひたすらに斧とノコギリを極めているかもしれない。エンジンチェーンソーが普及してからまだ100年も経ってないのだから。

チェーンオイルの匂いは天ぷら油のようである。木を伐採していても、その香ばしい匂いがほのかに漂ってくる。さらに僕のチェーンソーは充電式のために排気ガスがないので、嫌な匂いがまるでしない。快適そのものである。

匂いが優しだけでなく、肌にも優しいのがありがたい。もちろん手袋をつけて作業することを推奨されているが、僕の主観で話すと、直接肌についても荒れる様子もないし、嫌な感じはない。洗剤の類を全く使わない僕が言うのだからこの評価の精度はかなり高いと思う。

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触っても嫌ではないおかげで、メンテナンスをするのが楽しい。なんたって、チェーンソーにはチェーンオイルをたっぷりと染み込ませた木屑が隙間にビッチリ挟まるものであるが、生分解性オイルであれば、その作業も快適だ。かつて鉱物性オイルを使ったときはメンテナンスせずに放置していたのに、生分解性だと毎回使った後のメンテナンスのやる気がちがう。

慣れてくるとメンテナンスせずに長期間放っておくこともあるが、基本的に不具合はない。一度、メンテナンスを怠りすぎてオイルで固まった木屑がチェーンの回転を妨げたが、掃除してやればすぐに直った。

生分解性チェーンオイルの欠点

生分解性チェーンオイルを使用する場合、長期保管の際には腐食や樹脂化を避けるためにオイルを全て抜き取って、鉱物性チェーンオイルを入れてエンジンを始動することが求められている。

また、使った後のチェーンソーも、チェーンの固着を防ぐためにチェーンとガイドバーを毎回鉱物性のオイルに浸さなくてはならないらしい。

まあ、僕は少なくとも月に一度はチェーンソーを使っているので、鉱物性オイルによるメンテナンスを全くしなくても何も問題は起きていない。

それに、一般的に欠点と呼ばれ得るのはその価格にあるだろう。

僕が使っているハスクバーナのオイルも5リットルで4000円する。しかしこれでもかなり安いほうだ。1リットル当たり1000円以上する方が一般的であろう。

一方の鉱物性チェーンオイルならば、1リットル500円しないし、4リットルなどまとめ買いすれば1500円くらいで買える。

問題はこのどちらの方が高いと考えるかである。もちろん最初に財布を出て行くお金は生分解性チェーンオイルの方が大きいが、地球環境に与える負荷と、それによって僕たちが失う美しき自然や、後世に残す負債などを考えると、僕にとっては生分解性オイルが高いとは思わない。

すでに述べたように、排気や肌へ影響の小ささも無視できない。おかげで、日々のチェーンソー作業が楽になっているのだから。

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百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
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