工進(KOSHIN)の充電式草刈機36Vは未来の草刈りを実現する

充電式草刈機の選択肢はマキタか工進の2択と言っていいくらい狭い市場であるが、ネットの評判とホームセンターでの説明を聞くところ工進のほうがよさそうだと思って購入を決意。結果は大正解だった。

Sponsered Link

エンジン式に負けないパワー

たぶん充電式草刈機が本当に使い物になるのかと懐疑的な人が懸念するのはまず第一にパワーであると思うのだが、その点この草刈機は問題がない。むしろ太鼓判を押しても良い。

購入して10日ほど毎日のように使っているが、相手にしているのは今のところ時に人の背丈をもこえるような笹や萱、ススキなどの茎の太くて硬い植物ばかりだ。正直最初はあまり期待していなかったのだが、面白いようにズタズタと刈ることができた。

日々、こんなところばかり草刈している。

笹のような長くて硬い茎は時に刃の回転を緩めたり、さらには止めたりもするが、右手のスイッチですぐに再始動できるので作業の勢いを止めることはない。

回転速度は上げれば上げるほど笹のような植物でも歯が止まる頻度は減るが、中程度でもストレスがないほどに十分な働きを見せてくれる。

ちょっとした幼木や、細めの竹くらいなら振りかぶって刃を叩きつければ十分に切れるパワーを持っている。パワー不足で悩むということはない。

18Vと36Vのパワーの違い

工進の充電式草刈機には18Vと36Vの二つの仕様を用意している。

僕のように笹などを切りたい場合は間違いなく36Vを選ばなくてはならない。

以下はホームセンターの物知り店員さんから聞いた話。

18Vの方はエンジン式で言うところの排気量23ccクラスにあたり、庭周りや家庭菜園レベルの規模であれば軽くて女性にも使いやすくて良い。しかしこれではパワーに劣るので広い範囲かつ堅い草を含む用地を草刈りするには向いていない。

一方の36Vならば26ccクラス相当のパワーを持っている。女性にはちょっとパワーがありすぎるが、多種多様な草に対応するなら間違いなくこちら。

確かに36Vは長時間使うとそれなりに重みが肩に乗ってくるし、スイッチを扱う右手にも疲れが出てはくる。まあそれはどの草刈機でもそうだろう。ただ、この工進の草刈機は使っている間ずっとスイッチを握っていないといけないので握力が消耗するのは玉に瑕だ。その代わりと危ないときは手を離せばモーターは止まる。

スペック表によると

18Vは直流電子モーターで、回転数(無負荷)が3000~5000rpm

36Vはブラシレスモーターという違う仕様で回転数(無負荷)が3000~6000rpm

僕にはあまりよくわからないが、これがパワーの差を作り出しているようだ。

運転時間は十分か?

エンジン式と比較してのもう一つの心配のタネというと、運転時間にあると思う。エンジン式の場合は燃料さえ用意しておけば何時間でもぶっ通しで草刈りできるが、充電式だとそうはいかない。

結論から言うと36V仕様を使っている限り、中速、ときに中高速の回転数で1時間は作業できる。もちろん連続運転ではなく、途中止めたり、体勢を変えたり、場所を移動したりしながらだが。

だいたい1時間近くも草刈り作業をしていると程よい疲労感を伴ってくる。もっと電池が持てばもちろん作業を続けてしまうものだが、電池切れで作業を強制終了してくれるのは、やり過ぎがちな僕にとってはちょうど良い。

最初から1時間の草刈りをする前提で1日の作業を組み立てる。1日1セットのときもあれば、午前午後で2セットの時もある。結局は追加のバッテリーも買ったのだが、モーターのことも考えると、ほどほどがよいと思う。

ちなみにスペック表によると満充電、無負荷時において

18Vは低速約50分、高速約30分

36Vは低速約150分、高速約50分

大体、草を刈っていて無負荷なんてことはあり得ないので、こんなに長くできるはずがないのだが、36Vを使っている限り、前述した通り、中速〜中高速で笹のようなしぶとい草を刈っていながらも60分は作業できるのはかなり優秀だと思う。

これも電池が古くなって行ったらどんなものかはわからないが、そうなったら替えの電池を買えば良い。

マキタの充電式草刈機はどうなのか

一方のマキタはどうなのか。

僕は使ったことがないので、あくまでもネットでの評判とホームセンターの物知り店員の話からしかわからない。だから話半分で聞いてもらって良い。

そもそも僕はマキタの充電式チェーンソーも使っているから、バッテリーを兼用できるマキタの充電式草刈機にしようと思っていたのだが、どうにも評判が優れないので工進を選んだ経緯がある。

ネットのレビューを見ていても、30分くらいしか電池が持たない、なんて意見がたくさん出てくるなど、評価が著しく低かった。

店員さんの評価もネットの通りだった。まさに酷評。

確かにスペックを見てみると、36Vの場合で、高速1時間50分、中速3時間5分、低速7時間5分(無負荷時)と工進のものよりかなり良い。

しかしネットのレビューも、店員さんも30分くらいと言う。

ここまでマキタの充電式草刈機がこき下ろされる理由に、その値段があるだろう。

36Vの場合、バッテリーと充電器込みで6万円近くする。

これだけの値段を払って期待はずれだと確かに文句も言いたくなりそうなものだ。

一方の工進の草刈機はネットでの評判もよく、使用感もその通りだった。そして値段はマキタの半額以下と来ている。これなら失敗しても痛くない値段でもあろう。

充電式は多くの点で手軽

充電式草刈機を使っていて何が良いかって、それはあらゆる点で手軽なことにあると思う。

まず、エンジン式のようにガソリンと2サイクルエンジンオイルを買って来て混合オイルを作る手間もない。まあ、これは出来合いの混合オイルを買ってくれば済むことかもしれない。しかし、充電式なら、自宅で充電するだけである。僕の家からはガソリンスタンドはそう遠くないけれど、ホームセンターはそこそこ距離があるので、自宅で完結するのはありがたい。先述の通り自家発電のポテンシャルがあるのも嬉しい。

それなりなモーター音はするが、エンジン式のようにブルブルと轟音を響かせるほどではないのも良い。長いシャフトのついた丸ノコだと思ってもらえば良いと思う。人口の多いエリアで草刈りをする場合は静かなのはありがたい。これなら周りを(そんなに)気にせず使える。それに振動がないのも体への負荷のかなりを軽減している。

この草刈機の(さらに)良いところは、半分に分割できることだ。これなら車にちょいっと積み込むことも容易である。それに化石燃料を使わないから、車内にガソリン臭さを充満させない。ホームセンターの店員は「接続がキツくて分割するのに力がいる」と文句を言っていたが、確かにそういう時もある。

Sponsered Link

本当かウソか驚きのランニングコスト

この草刈機の凄いところは驚くべきランニングコストの安さである。

工進のホームページによると、

エンジン式の混合ガソリンだと1時間約230円かかるという(工進調べ)

一方36V式の工進の充電式草刈機だとで1時間わずか3円なのだとか(22円/kWhの場合)

混合ガソリンの値段を出来合いのもので算出しているのではないかと思うから、自分で調合すればガソリン式でももっと安いとは思うのだけれど、流石に1時間3円には敵わないだろう。

まあ、充電式の場合も電池が徐々に劣化していって、替えのバッテリーを買うことを考えると、なんだかんだ同じようなものではないかと推測している。

が、僕にとってはこれまで挙げた充電式草刈機のメリットを享受しているので、何も文句はないのであるが。

工進充電式草刈機の欠点を探す

色々述べて来たが、もちろん欠点がないわけではない。

まず、操作性において2点使いにくいところがある。

一つ目は先にも述べたが、ハンドル右手のスイッチは作業中ずっと握っている必要があることだ。スイッチを運転状態でロックできない。別にスイッチ自体は固くはないのだが、ずっと握っていると結構手が疲れてくるのだ。僕の場合は笹などに刃を叩きつけるように使っているからなおさらかもしれない。

二つ目は、主電源スイッチが後方にしかないことと、このボタンが押しにくいことだ。作業の合間に少し歩き回ったりして時間があくと、主電源が自動でオフになる設計になっている。それ自体は悪くないのだが、主電源が後ろなので、ちょっとやりにくい。しかしそれも慣れる。一番面倒なのは、手袋をはめた指ではこのボタンが押しにくいことだ。まあ、一度で押せないことが多いというだけのことなので、大したストレスではないのだが。

ただ、これら二つの欠点は製品の構造を簡素化させて、価格を低く保つことに成功しているだろうから、実はメリットと言えるかもしれない。一方のマキタは色々進化している分値段が高い。

また、電気式であることによって、夏場にオーバーヒートしてぶっ壊れたというレビューをどこかで読んだように記憶しているので、これも大きな欠点だろう。しかしこれも裏を返せば、一日の計画をちゃんとしようということになる。大体日中に草刈りするなど体力の無駄であるから、午前の早い時間か、日暮れを選んでやれば良いのだ。

あと、ナイロンロープは純正のものしか使えず、それは高いから期待しないほうが良いと思う。チップソーなら他社のものでも選べるが、メーカー的には純正品を使えと言っている。しかし僕は推奨されている230mm以上のチップソーをつけているが、問題は起きていない。むしろなまくらの小口径チップソーより、切れ味の良い大口径の方が、機械への負荷も小さいと思う。

そして、多分一番の問題となるのはやはり運転時間なのだと思う。

僕のように計画的に作業すれば別に何も問題ないようにも思うが、地元の草刈作業などで朝から晩まで草刈機を使わなければならないようなシチュエーションには全く向かない。ものすごい大量のバッテリーを所有していなくてはならない。

僕が住んでいる集落はちょっと特殊なので共同の草刈りはないのだが、もしそのような作業がある場合は、充電式とエンジン式の2台持ちをするであろうと思う。

なんだか工進さんの回し者のような記事になったが、結構多くの人がエンジン式よりニーズにあっているのではないかとも思うので、選択肢に入れても良いと思う。

自動車産業が電気にシフトしていくように(日本はだいぶ遅れているが)、あらゆる機械が脱化石燃料に動いていくのであろうと思う。実際マキタは工具の世界でその先頭に経とうとしている。チェーンソーから運搬機まで充電式だから驚いてしまう。

今までの機械の鳴り響くエンジン音が好きな人も多いのかもしれないが、これからの機械はプリウスのような静音性能のかっこよさなのかもしれない。

実際、充電式草刈機を使っていて、モーターのキュルキュルという回転音だけのスマートさにちょっとした未来を感じたりもする。

Sponsered Link

Spread the love
百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
投稿を作成しました 116

工進(KOSHIN)の充電式草刈機36Vは未来の草刈りを実現する” に 2 件のコメント

  1. 初めまして
    お墓敷地の草刈りのため、6か月ほど前の2月初めころに充電式草刈り機 SBC-3625 を購入しました。
    それまではエンジン式で草を刈っていました。

    エンジン式で約30分ほどかかる広さです。充電式の説明書を見ると高速で約50分使えると書かれていましたので、エンジン式よりパワーが落ちると思われるので50分くらいでこの広さは大丈夫だろうと購入しました。

    充電満タンにして、実際にお墓で草を刈りましたら、 場所替え3回(スイッチOFF) して高速25分で OUT になりました。25分で止まった時、バッテリー容量ゼロになっているとは思わず故障したのかと勘違いしたほどです。(早朝で気温20℃くらい)(刃の径は230ミリで小さいですが・・)

    予備バッテリーは購入していませんので面積の半分ほどで終了となりました。

    取説50分は余りにも違い過ぎてガックリしています。
    バッテリーの不良品か、草刈り機の不良品か???

    今日、予備バッテリー(約1万4千円)を注文しました。

    後悔しております。

    1. 最高速で使用すると確かに30分ほどしか持ちません。説明書には高速で約50分と書かれていますが、この記事でも指摘しましたとおり、「満充電、無負荷時において」のスペックなんです。草刈りをする以上、無負荷ということはあり得ません。僕は、草が刈れるギリギリくらいの速度で使用してバッテリーを節約するようにしています。中速前後をメインに使えば、草刈りする場所にもよりますが、1時間くらい使えることも珍しくありません。切れ味鋭い刃を使って、回転速度遅め、という使い方が適しているかと思っています。もちろん笹地などは高速〜最高速で使いますが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連する投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る