高城剛氏の『2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生』が予測する未来と、作る未来。

(2019年4月19日に僕がアマゾンに書いたレビューを修正して掲載します)

未来を描写するということは、未来をより良き方向に舵取りするということなのではないだろうか。

僕がSFをはじめとした未来の描写に興味を持たずにいられないのは、それが自らの立ち位置を把握するのに役立つからで、提示されたものが悲観的な未来像であるほどに僕の心を揺さぶってくる。悲観的にも二つあって、人類滅亡のようなスケールの大きいものと、体内にチップを埋め込むことに対して僕が感じる嫌悪感のような個人的なものだ。

人類滅亡や地球の危機などの可能性はまさにサバイバルの問題だ。この手の予測は災害のハザードマップのごとく、私たちが生き抜くために必要なことと避けるべきことを提示する。

後者のような先進技術への生理的嫌悪感については、その嫌悪感が実現されるべきでない未来に対して起きているのか、はたまた個人的な固定概念によって引き起こされたかを検証するチャンスとなる。もし本当に悲観的な技術なら代替案を見つけ出さねばならないし、ただ変化を恐るが故の嫌悪感なら来るべき未来に向けて自らを修正する必要があろう。

実は未来を描写するということは、未来をより良き方向に舵取りするということなのだろう。未来を垣間見れば、人は行動を変えていく。良い未来には突き進み、恐るべき未来には抵抗する。そして未来は変わり、未来予測から外れていく。だから「未来予測」とは「未来作り」とも言っていいだろう。もはや予測の精度は問題ではなく、いかなる未来を僕たちに築かせるかが未来予測の本質なのではないだろうか。ここにディストピアのようなストーリーが語られる理由があると思う。

まだ本書を開く前に、上記のようなことを考えながら、僕はクワを振るって田んぼの準備していた。田畑も未来予測と未来作りに他ならない。

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そして実際に本書を読んで、事実、僕の立ち位置は修正された。変わらざるを得ない内容だった。僕の今が変われば、自ずと僕の未来も変わる。未来を作っていく。未来予測を前にしたら、自らを最適化させない手はない。本書が描いた未来の姿がより良き社会の実現へと寄与するように、多くの人に、いや欲を言えばまさにハザードマップのごとく、全ての人に読まれることが望まれる。何しろ誰しもが未来作りの構成員なのだから。

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百姓2.0/自給リスト(自足に限らず);野菜、米、塩、味噌、建築、トイレ、経済、国家、獣肉(拾い物)、書籍、映像、音楽 etc /自著『旅をふりかえる旅』https://amzn.to/2Wb1mNs、『下らない生き方』https://amzn.to/2ZEjgKf /
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